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マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いとは

執筆者の写真: NAGA(パートナー)NAGA(パートナー)

マウスピース矯正は比較的新しい矯正治療で、周囲の目を気にすることなく治療できることが特徴のひとつです。そこで、従来の治療法であるワイヤー矯正との違いをご説明します。


 

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い


マウスピース矯正とワイヤー矯正には、主に以下のような違いがあります。



マウスピース矯正の「治療方法」

マウスピース矯正は患者さん自身がマウスピースを装着し、毎日17~20時間以上の装着を続けることで治療を進めます。歯科医師に装置の交換をしてもらう必要がないため、通院回数は2~3ヵ月に1回程度とされています。一方、ワイヤー矯正は装置を歯科医師に装着してもらう必要があり、3~4週間後に通院して装置の調整をするとされています。


マウスピース矯正の「見た目」

マウスピース矯正では透明のマウスピースを装着するため、矯正中は目立ちにくいことが特徴です。一方、ワイヤー矯正では歯の表面にブラケットを装着する表側矯正の場合、矯正装置が目立ちやすいことが特徴です。ただし歯の裏側にワイヤーを通して矯正治療を行う裏側矯正の場合、周囲の人から気づかれにくいと考えられます。


マウスピース矯正の「痛み」

マウスピース矯正は透明なプラスチックで作製されたマウスピースを装着して治療を進めます。マウスピース矯正はプラスチックの弾力性を活かし、少しずつ歯を移動させるため、ワイヤー矯正と比較してあまり痛みは強くないといわれています。一方でワイヤー矯正はワイヤーで歯を強く締めることで矯正治療を進めるため、痛みを伴うことがあります。特に装置を付けたときに痛みを感じやすいとされますが、一般的に時間とともに痛みが軽くなり、少しずつ慣れていくといわれています。また装置によって口腔内の粘膜や舌などが傷つき、口内炎などができることもあります。


マウスピース矯正の「食事」

マウスピース矯正は装置が取り外し可能なため、治療前と変わらずに食事をとることができます。そのため、装置に食べ物が挟まる、付着するなどの心配もありません。一方でワイヤー矯正は取り外しができないため、食事中も装置をつけたまま食事をとることになります。チューイングガムやキャラメル、水あめなど粘着性のある食べ物は装置に付着して装置が外れる可能性があるため、避けましょう。また硬いおせんべいや肉類などの硬いものをブラケットの上で咀嚼してしまうことで装置が外れやすくなる場合があります。特に治療を開始して間もない頃は、にんじんやじゃがいもなどをやわらかく煮てすりつぶすなど、上顎と舌でつぶせるくらいのやわらかさがおすすめです。


マウスピース矯正の「歯磨き」

マウスピース矯正は装置を外した状態で歯磨きができるため、口腔内の清潔が保てると考えられます。装置が汚れている場合は、優しく洗って汚れを落としましょう。一方、ワイヤー矯正は装置の周りに汚れが付着しやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。専用の歯ブラシなどでしっかり丁寧に歯磨きをしましょう。


マウスピース矯正の「適応症例」

マウスピース矯正は顎変形症など外科手術が必要なケースや、抜歯によってスペースが空いてしまう場合などは治療が難しいとされています。ただし最近ではさまざまな工夫や技術改良などにより、対応できる症例が増えているといわれています。そのため、一部の治療を裏側矯正と併用して行うことによって、マウスピース矯正による治療を進められる可能性があります。


マウスピース矯正の「費用」

マウスピース矯正の費用は症状により異なりますが、平均80~100万円程度とされています。ワイヤー矯正ではマウスピース矯正と同様に症状により費用は異なりますが、平均60~100万円程度とされています。


マウスピース矯正の「時間」

マウスピース矯正は、約1~3年程度かかるといわれています。基本的にマウスピース矯正は治療開始前にスタートからゴールまでの歯並びを事前にシミュレーションし、歯並びの段階に沿ってマウスピースを交換して治療を進めます。治療が完了するまでに使用するマウスピースの数は患者さんによって異なるため、治療期間は患者さんの歯並びの状態により異なると考えられます。一方でワイヤー矯正の場合は、約1年半~3年程度かかるといわれています。ただし患者さんの歯並びの状態によって治療期間は異なり、場合によっては治療期間が少し長くなることもあります。

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